
「会員企業商材探訪 京の逸品めぐり」の第9回は、1970年創業の「キノンビクス株式会社」様をご紹介します。
2019年に当協会へご入会いただき、代表取締役の福永悟様は入会後に前川会長と出身高校が同じであるというご縁を大事にされて、当協会の事業に積極的に参加していただき、会員の皆様との交流を大事にされています。
実際にお話を伺い、まず強く感じたのは、福永代表ご自身が「人の成長」を何より大切にされているということです。
社長自らが学びの場をつくり、先頭に立って行動する。そこで得た気づきや経験を、幹部や従業員へと惜しみなく還元していく姿勢こそが、同社の急成長を支える原動力なのだと感じました。
個々人の成長が将来を豊かにし、その積み重ねが会社の成長につながる――その考えのもと、社員の自主性を尊重しながら、成長の機会や気付きの場を整え、社員一人ひとりが自ら考え、行動し、夢や目標の実現へと歩んでいく。行動や意識が変わるきっかけをつくることこそ自らの役割だと考え、福永代表ご自身も常に前に進み続けておられます。
ご自身の経験を率直に語りながら、次の世代へつなごうとされる姿勢に、多くの人が信頼を寄せる理由を感じました。
モダンブリティッシュなスーツを端正に着こなし、終始気さくな語り口で相手の話に耳を傾け、さりげない気配りで心地よいひとときを作ってくださるお人柄がとても素敵でした。
「出会いと行動が人生を変える」「人生は一生、学びです」。
福永代表のお話を通じて、その言葉の重みとあたたかさを実感するひとときとなりました。
取材当日は、福永代表取締役が同社に入社されるまでの経緯や、入社後に迎えた急成長の時代、今後の事業の広がりについて、こちらまで気持ちが高まるお話を伺いました。
福永代表は、教育機関へのシステム導入を手掛けるメーカーや教育支援ソフトのメーカーに勤務されていましたが、当時のキノンビクス社の取締役から「京都での事業拠点の立ち上げを手伝って欲しい」とのオファーを受け、2004年にキノンビクス株式会社へ入社されたそうです。
入社後すぐさま事業計画を立案し、当時の会長、社長、本部長にプレゼンテーションを実施。「君に任せたい」という言葉を受け、京都営業所を開設されました。その後は大学など教育機関を中心に新規顧客開拓に奔走し、次々に契約を形にしていったとのことです。
福永代表は、入社当初から同社の成長目標を「売上規模9億を30億へ、社員数100人へ」とイメージしておられたそうで、その言葉どおり、同社の売上高成長率は従来の倍のペースとなりました。そして、入社から21年、社長就任3年目となる2024年に驚きのスピードで目標を達成されています。
この成長の支えとなったのが、福永代表が事業改革や企業体質強化の柱として実践してこられた「単に機器を販売するだけでなく、顧客とのつながりを大切にし、顧客指向で価値のあるサービスを提供していく」という考え方です。
事実、付加価値サービスの売上高は20年前の10倍に成長し、事業全体の経常利益率も2倍に向上しています。
今日では、こうした姿勢そのものが同社の事業の特色の1つであり、同業他社への優位性を生み出す強みの1つとなっている、と語ってくださいました。
今回は、本社を滋賀県栗東市に置き、京都市にも拠点を展開するキノンビクス株式会社(以下、同社と記します。)をご紹介します。
同社は、AV・ICTシステムソリューションを中核として、教育ICT、医療サポート、セキュリティ、防災、ネットワーク分野まで幅広く事業を展開するAV・ICTシステムの総合ソリューション会社です。
企画・設計から施工、運用保守までを一貫して提供できる体制を強みとし、自治体、教育機関、医療施設、企業など多様な分野での実績を有し、近年では急速に業績を伸ばしています。
同社の歩みは、1970年8月、滋賀県で創業された近畿音響株式会社に始まります。創業当初は音響設備を中心とした事業を展開し、公共施設や教育機関をはじめ、地域社会のインフラ整備に貢献してきました。その後、社会環境や技術の進化とともに、映像機器や情報通信技術(ICT)への需要が急速に高まる中で、事業領域を着実に拡大。「音」に加え、「映像」「情報」「コミュニケーション」を融合したシステム提供へと進化を遂げていきます。
こうした事業の拡がりと将来像を明確にするため、1990年には社名をキノンビクス株式会社へと変更しました。現在の社名に隠されたキーワードについては、同社のホームページにその答えが記されていますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
教育機関、医療・福祉施設、公共施設、企業など、社会を支えるさまざまな現場で、同社は「見る・聞く・伝える」環境づくりを手がけてきました。
設計・機器選定・施工から、点検・修繕・運用サポートまでをワンストップで担い、現場ごとに異なる課題や利用環境に応じた最適解を導き出しています。お客様一人ひとりに寄り添う姿勢が信頼関係を生み、次の相談や新たな案件へとつながっています。
そして、技術やサービスの根幹にあるのは「人」。社員一人ひとりの成長とやりがいを大切にし、その積み重ねが、お客様の期待を超える価値提供や地域社会への貢献へとつながっていく。同社は、そんな好循環を生み出す企業であり続けることを目指しています。

「見る・聞く・伝える」が当たり前に機能し、使われ続ける環境として完成させること。設計から運用まで一貫して現場に寄り添う、映像・音響・ICTシステムの特長をご紹介します。
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システムの価値は、導入後の日常でこそ問われます。運用における「安心」と「安定」を支え続ける、サービス・サポート体制をご紹介します。
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優れたシステムやサービスの背景には、必ず「人」があります。社員一人ひとりの成長を大切にし、技術と品質を磨き続ける、キノンビクス株式会社の人材育成の考え方をご紹介します。
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1970(昭和45)年8月、放送設備や電話設備の販売・サービス会社として創業した同社の歩みは、社会や技術の変化に柔軟に対応し続けてきた歴史でもあります。
持続可能な社会の実現に向け、環境や時代の変化に柔軟に順応する―同社が目指す『カメレオン企業』の原点は、ここから始まりました。
「We create our own future.(未来は自分たちがつくる)」という思いのもと、同社は創業当初から社員とともに成長する企業風土を大切にしてきました。
創業当時に策定された経営理念、
「我々は共に信頼し協力し合って
自己の発展と会社、家庭の限りなき繁栄により
社会に奉仕できる喜びを持とう」
は、社員一人ひとりの人生やワーク・ライフ・バランスにも目を向けた考え方として受け継がれています。
社員に寄り添い、ともに新たな挑戦に向かい、ともに考え、全員で成長を目指す。この姿勢は現在も変わることなく、お客様とともに「なりたい未来」を描き、その実現を支える原動力となっています。
放送・通信設備を起点に、映像・音響・ICT、ネットワークへと事業領域を広げてきた同社は、「現場で本当に役立つか」という視点を大切に、提供価値を進化させてきました。
2004年の京都営業所開設以降、大学をはじめとする教育機関での案件が増加し、キャンパス整備に伴う大型受注を通じて技術力と対応力を強化。また、公共施設における競技場の音響設備や大型ビジョンの施工など、大規模案件への対応経験を重ねてきました。近年では、文部科学省主導のGIGAスクール構想への対応や、デジタルサイネージ、AIを活用した防犯システムなど、社会的要請の高い分野にも事業を広げています。
| 商号 | キノンビクス株式会社 |
|---|---|
| ホームページ | https://kinon.co.jp/ |
| 代表者 | 代表取締役 福永悟 |
| 創業 | 1970(昭和45)年8月8日 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 従業員 | 106名(2026年5月) |
| 本社 | 〒520-3045 滋賀県栗東市高野577番地1 |
| 京都支店 | 〒601-8036 京都府京都市南区東九条松田町138番地2 |
| 電話番号 | 本社 077-552-1144(代表) 京都支店 075-634-8201(代表) |