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100年を超えるお取引、お客様も仕入先も大切に

フジモト運輸株式会社

100年を超えるお取引、お客様も仕入先も大切に

創業時よりお取引させて頂いている宮内庁をはじめとした官公庁、神社仏閣、京都の名だたるメーカー、学校、病院など、同社には長いお付き合いを続けているお客様が数多くあります。その一方、仕入先とのお取引も100年を超えるとのこと。
お客様はもちろん、仕入先とのお付き合いも大切にしている同社の素晴らしさについて、ご紹介しましょう。

電気の歴史とともに歩んだ120余年の実績

同社には、お客様とのお取引が長期間にわたって継続する、という特長があります。
例えば、宮内省(現・宮内庁)との最初のお取引は、明治28(1895)年にまでさかのぼります。当時、広島から京都へ移されてきた大本営の警備用ベルおよび電話の設置工事を行ったのです。その後、京都御所、京都御苑、修学院離宮、桂離宮など様々な施設の電気工事を担当してきました。宮内庁から100年以上継続してご注文を頂いている電気工事会社は、日本広しと言えども山科電気工事くらいと言えるそうです。
その他、京都府立医科大学附属病院・京都府警察本部などの京都府庁関係、多くの神社仏閣、京都大学・京都工芸繊維大学・京都教育大学などの教育機関、京都第一赤十字病院などの病院関係、酒造メーカーをはじめとする京都の名だたるメーカーなど、数多くのお客様と電気工事を通して長いお付き合いをしています。
これほどまでに同社がお客様と長くお取引を続けてこられたことについて、山科社長は「当社は、愚直に、自社の強みを大事にこれまで生きてきましたし、これからもそのように考えています。また、当社くらいの会社規模では珍しいのですが、年商の約2/3を元請けとしてお客様と直接取引をさせて頂いております。これは、お客様からの信頼があるからこそできることと、社員の働きに感謝しております。」と仰っています。
京都にあかりを灯し、京都の暮らしを支えてきた120余年と言えます。

明治時代、京都御所へ出入りする際、荷車の先に付けていた絵符

明治時代、京都御所へ出入りする際、通行証の役目を果たしていた御門鑑(表、裏)

京都府庁旧本館(国の重要文化財)新築電気設備工事
<明治37(1904)年度>

平成御大典京都大茶会に伴う、大宮御所御殿電気設備工事
<平成2(1990)年度>

松栄堂本社ビル及び薫習館改築電気設備工事
<平成30(2018)年度>
写真提供:株式会社松栄堂様

仕入先こそ、大切に

同社には、明治時代より今日まで100年以上にわたり取引を続けている仕入先が、数社もあるそうです。
同社が仕入先を大切にしているエピソードとして、山科社長は次のお話をしてくださいました。
「私が当社に入社した昭和48(1973)年は、ちょうど創業80年の年でした。専務のお伴で挨拶まわりに出かける際、専務はお客様ではなく仕入先からまわるので、『あれ?』と不思議に思っていました。専務はその時、言葉には出しませんでしたが、あとあと考えると、『私たちの仕事は材料無しではできない。材料を提供してくださる仕入先は大事にしなければならない』ということを教えてくれたように思います。」
この考え方があるからこそ、長い年月にわたって仕入先との良好な関係を続けてこられたのでしょう。

明治32(1899)年頃、島田硝子(注)より送られてきた請求書。島田硝子とは、明治32年よりも前から取引がスタートし、現在も取引がある。最も長く取引が続いている仕入先である(注:現在は社名変更して、ジーエス・ヘイアン・ライティング株式会社となっている)。

明治32(1899)年、同社が東京電気(現・株式会社東芝)から電球を仕入れた時の請求書

山科電気工事のDNAを次代へつなぐために、ハンドブックを作成

同社は、これまでの実績や社歴をまとめたハンドブックの作成を進めています。山科社長とベテラン社員4~5人が、これからの同社を背負っていく若い社員に伝えたい話を30話ほどに厳選して、紹介するそうです。そこには、「設計図に無い仕事を提案する、山科電気工事のDNA」とか「お客様と仕入先、どちらも大事に」など、同社の根本となる考え方や、過去の成功談・失敗談などが収められる予定です。
このハンドブックについて、山科社長は次のように仰っています。
「このハンドブックは、過去のまとめと言うよりは、今の社員、将来の社員のために製作するものです。よって、成功談も大事ですが、失敗談にこそ学ぶべきところがあるはずと考えて、いろいろな話を載せるつもりです。掲載する話のリストアップはできましたので、これから内容の作成に取り掛かります。先輩方の様々な話を知ることで、今の社員が感じることがきっとあるはずです。このハンドブックを通じて、若い社員が成長してくれることを願っています。」

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