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プラスチック容器の成形加工・企画設計

はじめに


近畿シコー株式会社
代表取締役社長 北村貴子
 「会員企業商材探訪 京の逸品めぐり」の第一回は、本年度(2016年度)より副会長を務めていただいている「近畿シコー株式会社」の北村社長をお訪ねし、いろいろとお話を聞かせていただきました。
 本年度は、女性活躍推進法の施行初年度でもあり、また、副会長の一部改選の時期でもありましたので、女性社長として手腕を振るわれている北村社長に副会長への就任をお願いいたしました。
 お聞きするところによると、10数年前まではまったくの専業主婦であったそうで、 先代として社長に就かれていたご主人をご病気で亡くされたことを機に、同社にパート社員として入社。今では押しも押されもせぬ同社の社長として会社をリードされています。
 自社の製品や技術の良さ、現場での苦労話などを熱心にご説明になるお姿を拝するに、この10数年間、大変な努力を積み重ねてこられた事が窺えました。 従業員の皆様から慕われ、お客様からも頼りにされている素晴らしい社長です。
京都経営者協会 専務理事 石津 友啓

概要

 近畿シコー株式会社(以下、同社と記します)は、デザインや機能性に優れたプラスチック容器、搬送トレイ、包装用パッケージなどの産業資材から、日用品、医療関連資材に至るまで、様々なプラスチック製品を開発・製造・販売している会社です。
  同社では、様々な加工方法で、プラスチック製品を作っておられますが、中でもシート状のプラスチックを機能的な立体形状に成形する技術や、高品位な印刷を成形と連動して行う技術など、特筆すべきノウハウも多く持っておられます。
 持ち前の提案力、開発力でお客様の「こんなものがあったら良いのに」という思いをしっかり受け止め、最適な製品を供給してくれる会社です。
逸品紹介優しくて、気の利いたプラスチックトレイ
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収納する部品の形状や科学的特性、トレイの使いみち、生産管理上の機能など、ものづくりやサプライチェーンに必要な様々な機能を、独自のノウハウで実現。
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逸品紹介高性能かつ低コスト複合発泡シート成形パイプ断熱カバー
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ポリプロピレンの断熱性の高さと、ポリエチレンのコストパフォーマンスの良さを両立したパイプ断熱カバー。
発泡シートを2枚重ねにして成形する独自技術で実現。
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逸品紹介宣伝効果の高いプラスチックケース
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店頭陳列販売でのアピール性に優れるクラムシェルパックやブリスターパック。
大容量も対応可能な収納ケース製品。
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定番商品 : 誰もが知っている人気商品の容器やカップを多数供給(デザート容器、ラーメンカップ、生鮮食品トレイ)

ルーツ 商品や技術の変遷

 昭和24年の創業から60余年、世の中の動きをいち早く読みとり、「常に改善への努力」という社是にならって設備投資を積極的に進め、アイデアと技術を注ぎ込んで、お客様が必要とするオンリーワン製品を開発してきた。
 昭和30年代にはプラスチック製品の製造を始めており、業界では老舗と言える存在である。
 高度成長期で国民の消費行動が変化していく中、透明なプラスチックと紙や金属を組み合わせれば「中身が見える商品パッケージがつくれるはずだ」という着想に基づき、設備導入や開発を積極的に推進。百貨店やスーパーなどの販売方法や商品ディスプレイに対する新しいニーズにマッチした様々なヒット商品が次々に誕生した。
 次の時代を読む力は、食品容器の分野でも発揮され、発泡ポリスチレンカップ(EPSヤングカップ)や、プラスチック食品容器、生鮮食品トレイなど、誰もが知っている様々な製品へ同社のプラスチック製品が採用されていった。

 その後、京都では電子部品や半導体製品など超精密工業が発展していく中、電子部品の搬送トレイや微細な部品を作って欲しいという相談が多くなった。平らなシートから微細な構造を厳しい寸法精度で作ることは大変難しいことであったが、優れた設備と技術者達の知恵と技で対応し、今では高い技術力と優れた品質を誰もが認める企業となった。

注目の技術

 シート状のプラスチックを、各種金型等を用いてカップやトレイなど任意の形状に加工する各工程において、様々な優れた技術を有する会社である。

材料設計: 用途や機能性、環境要因、目標コストなどに応じて、プラスチックの主原料や添加剤を提案
金型設計: 材料の特性や成形品の形状に合わせ、不良が出にくく、生産効率の高い金型仕様を設計
成形加工: 高性能な成形機で自動化を実現。さらに熟練の技術者が成形条件を調整し、安定した品質で効率の良い成形を実現
印刷加工: 最大5色対応可能な曲面印刷機を自社所有しており、アピール性・意匠性の高い曲面印刷加工を実現
仕上加工: 自動加工や手作業により、抜き加工、バリ処理、端面処理、組み立てなどを実施
品質検査: 形状不良(歪み・ソリ・偏肉など)、寸法不良、クラック、変色、異物混入など所定の検査項目を、お客様との品質契約に基いて実施

 また、長年の経験により蓄積した知見や優れた技術を最大限に活用し、お客様が必要とする製品をコーディネートできることも同社の強みである。

同社の営業品目・対応できる課題

プラスチックの多様な可能性を形にする近畿シコー
様々なプラスチック製品の材料設計から成形・印刷まで一貫して対応
 営業品目
【食品】
  • トレイ
  • カップ
  • ケース
  • ドリップシート
【日用品・化粧品】
  • クラムシェルパック
  • ブリスターパック
  • 透明ケース
  • 中仕切り、中ゲス
【産業用資材】
  • 搬送用トレイ
  • 梱包用トレイ
  • ロボット用トレイ
  • プロテクター
【その他】
  • 立体ポップデザイン
  • サンプル
  • 医療用資材
  • キャリーバッグ
 ソリューション
プラスチック+並べる・固定する・運ぶ
・産業用搬送トレイ、ギフトボックス中仕切り

プラスチック+包む・魅せる・飾る
・店頭陳列用クラムシェルパック、ブリスターパック

プラスチック+保護する・断熱する
・パイプ断熱カバー、各種プロテクター

プラスチック+宣伝する・説明する
・立体ポップサイン、キャラクターキャリーバッグ
逸品紹介優しくて、気の利いたプラスチックトレイ
逸品紹介高性能かつ低コスト複合発泡シート成形パイプ断熱カバー
逸品紹介宣伝効果の高いプラスチックケース

Company Profile

商号 近畿シコー株式会社
ホームページ http://www.kinkishiko.co.jp/
代表者 代表取締役社長  北村 貴子
設立 昭和24年12月6日
本社 京都府久世郡久御山町佐山双栗41
電話番号 0774-45-0541 (代表)