はじめに
「会員企業商材探訪 京の逸品めぐり」の第2回は、第三部会所属の「株式会社長谷川」の長谷川正直社長をお訪ねし、いろいろとお話を聞かせていただきました。
初めてお目に掛かった時は、強面のおじさんと言う印象でしたが、色々な会合や懇親会でお話を重ねる度に、仕事に関する拘りや熱意の中に秘められた優しさに触れる事ができ、是非、第2回にご登場いただきたいとお願いしました。
タイル業界においては、全国タイル業協会の会合において、タイル職人の人材育成についてのご講演を任されるほどの著名人だそうです。
タイル業に並ぶ事業を育てるべく、太陽光発電関連事業に取り組まれた時には、大変なご苦労をされたともお聞きいたしました。
また、長谷川社長は、日本グランドマスターズホッケー協会の広報部員として、かつ現役選手としてもご活躍で、2018年にスペインのバルセロナで開催される予定のグランドマスターズワールドカップ日本代表チームの選手として参加されるとの事です。
会員企業の中で、スペインに支店もしくは関係会社のある企業様を今からお探しになられておりますので、該当する方は、是非、連絡してあげて下さい。
きっと、喜んでいただけると思います。
とにかく、情熱の塊のような社長です。
株式会社長谷川
代表取締役 長谷川正直
京都経営者協会 専務理事 石津 友啓
概要
今回は、タイル工事と太陽光発電システムの販売・施工という2つの事業を軸に成長を続けておられる株式会社長谷川をご紹介します。
建物の内外壁や床、キッチン、浴室など、様々な所で使われ、私たちの暮らしに彩りを与えてくれるタイルは、4700年以上もの歴史を持つ技術であり、一方、1954年にアメリカの研究者によって発明された太陽電池は半世紀ほどの歴史とは言え、未来を支える技術として急速に発展してきた技術です。
同社は、タイルと太陽光発電という新旧の技術を事業の核とし、優れた品質管理、納期管理、安全管理を徹底することで、建築業界や太陽光発電業界から高い評価を得ている会社です。
タイル工事
貼り付ける対象物の素材や状態、周囲の環境、顧客の要望などによって、最適なタイルと工法をチョイスし、剥離や剥落の無い安全な工事を実施。
厳しい納期要求にも対応。
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太陽光発電システムの販売と施工
社会の未来に貢献したいという理念のもとに始めた太陽光発電システムの販売と施工。
お客様本位の営業方針と確かな施工技術で、ユーザやメーカーの信頼も厚い。
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太陽光発電所の建設(売電事業)
ビル・工場などの大型建築物の屋上や遊休地にソーラーパネルを設置して発電し、電力会社へ売却する売電を、自らも実践し、最適なシステム提案を実施しています。
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ルーツ 商品や技術の変遷
■昭和36年創業 55年超の実績
地元京都の有力タイル工事会社の職長として現場を取り仕切り、当時の経営者から厚く信頼されていた長谷川定夫が、昭和36年(1961年)に得意先を分けてもらって独立開業し、7年後の昭和43年(1968年)に法人を設立。
その手腕を活かして、多くの職人を要する大規模なタイル工事にも対応可能なタイル工事会社に成長させ、個人事業の事業形態が多いタイル業の中で、数少ない法人組織として、京都はもちろん、関西圏の様々な大規模建築工事や改修工事に従事。
55年を越える歴史の中で、様々な現場での実績を持っている。
■太陽光発電関連事業への進出
平成21年(2009年)には、京都経営者協会の紹介で、京セラ株式会社の太陽光発電関連の部門と知り合い、その縁が転機となって、太陽光発電関連事業に進出、京セラの厳しい審査基準に合格し翌22年(2010年)7月にフランチャイズ店を開業。
タイル工事の現場では無縁であった電気工事という新しいフィールドへの挑戦は簡単ではなかったが、現社長の長谷川正直は、経営基盤の強化策として、タイル工事業以外にも、建築工事業・屋根工事業・内装仕上げ工事業・電気工事業など、多様な現場に対応できるよう取り組み、それぞれの建設業許可を得て、太陽光発電システムの施工をワンストップで実施できる組織を作り上げていった。
■職人の育成
近年、建設業界の多くの職種と同様に、タイル業界でも、若者の現場離れが深刻な問題になっている。
個人事業でタイル工事業を営む職人達の子供も後を継がないケースが増え、団塊の世代の職人が次々に引退していくなか、職人のやりくりに困る現場が増えている。
こうした問題への対策として、同社は「タイル見習工育成10ヵ年事業(国土交通省 地域建設産業活性化支援事業におけるステップアップ支援業務採択事業)」を開始。2014年から毎年1名ずつ見習工を採用し、1級タイル張り技能士の国家資格の取得を目指して、同社敷地内に整備したトレーニング場で実技指導を行ったり、学科試験のための教育を行っている。2017年度も2名の採用を予定している(2017年1月記)。
注目の技術
タイルにおいても太陽光発電においても、最も重要なことは、将来にわたってお客様に「頼んで良かった」と思ってもらえるサービスを提供することである。
タイルは100年、太陽光発電も20年、30年と言われるほど長期間利用されるものである。
タイルが剥離・剥落したり、太陽光発電の工事の影響で雨漏りしたり、というようなトラブルがあってはならない。
そのために、事前に徹底した現地調査を行うことで、最適な製品(材料)を選び、万全の工法で工事を実施する。
その上で、不良の無い工事を、顧客の要求する納期で、安全に進めるための技術が長谷川の強みである。
品質管理: 高度な技術とプロ意識を持つ職人による質の高い工事
工程管理: 日々の進捗のチェックとダイナミックな職人の配備で短納期のリクエストにも対応
安全管理: 安全に対する職人の意識の向上と現場での事故防止の仕組みの導入
同社の営業品目・対応できる課題
タイル工事と太陽光発電の販売と施工 ~お客様本位のサービスで一貫して対応~
営業品目
【タイル工事】
■ 建物の外壁、エントランス、トイレ、浴室等の壁・床のタイル工事
■ 外構のタイル工事
【太陽光発電システム】
■ 太陽光発電システムの販売と施工
■ 蓄電池・HEMS等の太陽光発電システム関連の販売と設置
【その他】
■ 各種建築工事
■ リフォーム工事
■ 電気工事
ソリューション
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建築工事や改修工事・リフォーム工事。
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一般住宅、店舗、事務所等のタイル工事、補修の対応。
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一般住宅への太陽光発電システムの販売と施工。
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ビル、マンション、工場等への太陽光発電システムの販売と施工。
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遊休地での太陽光発電システムの設置と売電。
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売電事業コンサルティング。
タイル工事
太陽光発電システムの販売と施工
太陽光発電所の建設(売電事業)
Company Profile